アイテムの価値観(後編)

Xi

2007年06月14日 00:54


それでは、価格を決める要素を考えてみましょう。

まずは、人気。
これはブランド力と言い換えてもよいでしょう。
需要が高ければ、価値が上がるというのは言うまでもないですね。

そして、質。
例えば芸能人のように人物そのものに人気があれば、質が劣っていても価値は出ますが、普通はそうはいかないですし、質がよいというのは基本ですね。
逆に質を高めることによって人気が出るという、相互補完的な関係でもあります。

最後に希少性。
価格は需要と供給で決まるものですから、供給が少なければ価格が高騰する要因となります。
限定品という言葉に反応してしまう方はよくご存じでしょう。
オリジナル、カスタマイズもここに含まれます。
これは人気、あるいは質あってこそですね。

こうして分解してみればわかるとおり、人気をいかにして高めるかということが重要となります。
では、人気を高めるにはどうすればよいのか。
ここをもう少し検討していきましょう。

先ほども述べたとおり、質を高めることは人気に繋がるのは言わずもがな。
しかし、いくらよい物を作っても、人の目に触れなければどうしようもありません。
そう、露出が必要なのです。

露出の一番わかりやすい方法は、より人が集まる所に出すこと。
マス広告がよい例ですね。
他には少し特殊な例として、人脈を利用して宣伝してもらう、コンテストなどで注目を集める、というのもありますが、どれも外的要因が強く、難しい場合もあるでしょう。
そこで、誰しも可能な方法を提案したいと思います。

それはSEOです。
というと身も蓋もないですが、思想的には同じです。
WEBでSEOを実施している方はわかるかと思いますが、人気が高く成熟しているジャンルで直接競っては上位に昇ることは非常に困難です。
そこで狙うのはニッチかつ市場規模が見込めるジャンルです。
そして間違ってはいけないのが、広いジャンルを狙ってはいけません。
狭く深くです。
広げるのは十分に深くなってからです。
深く掘り下げることによって、一部の人にであれ認知度が高まり、そこからさらにバイラル効果も相まって露出が増えていくことでしょう。
そこまでできて初めて、次のステップとしてジャンルを広げていくことができるのです。

さて元の話に戻しますが、いくら人気があがっても、そもそもの価格が安ければ、ビジネスとしてはまだ成り立たせるのは難しいです。
そこで価格そのものを上げるのが希少性です。
ただし、アバターという自分の分身が露出している状態で限定品を販売しても、批判を浴びるばかり。
つまり、狙うのは個人からのオリジナルの受注となります。
その場合はSL内の商品価値に引っ張られず、実労働の価値へと近づくというのは、理解に難くないと思われます。

長くなりましたが、市場規模がまだ小さい現段階では、商品販売ではなく受託でしか十分な売上をあげることができないだろうというのが私の意見です。
これも難しいとは思いますが、クリエイターも非クリエイターも理解しあって、お互い楽しめる世界にしたいものですね。
価値=ビジネスととらえてこのような記事を書きましたが、一般ユーザーとしては楽しんだもの勝ちかなと思いますし、利益を追求しない、そういう世界であってほしいものです。
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